第二十話:「徒然草 その弐」

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               零余子(むかご) 

 かたち醜けれども知らず
 心の愚かなるをも知らず
 芸の拙きをも知らず
 身の数ならぬをも知らず
 年の老いたるをも知らず
 病の冒すをも知らず
 死の近きことをも知らず
 行う道の至らざるをも知らず
 身の上の非を知らねば
 まして外の譏(そしる)を知らず
 物知りとはよく自己を知る人なり

 それにしても筍は、あまりに物を知りませんな。ただ自らの医道の至らざることは知って居ります。謙虚に生きねばといつも念じております。患者さんを、師匠として、先達として、生死を見極めること、これが筍に課せられた命題です。ですが至難の極みですね。死ぬまで果たせぬ課題かも知れません。

 ですがね、どう生きるかはどう死ぬるかということ、どう死ぬるかはどう生きるかということ、それだけは確かなことだと理解しています。

 患者さんに寄り添うていける医者になりたいと念じております。

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