第百三十六話:クリニック・Now

Pocket

IMG_2392

 

クリニックを開設してから約二ヶ月半が経過致しました。先週初めて、電子カルテの受診者一覧の画面が全て埋まりました。そして、昨日も二度目の達成となりました。嬉しくもあり、有り難くもありと云ったところです。

看護師さんや事務職員の皆も次第に業務にも馴れ始めてきた頃です。ただ、徐々に忙しくなりつつあります。馴れからくる決まりきった応対、それに基づくイージー・ミスやケアレス・ミスなどを引き起こさぬよう注意喚起をしたところです。

本日は午後より往診が一件。車で三十分程もかかる往診圏の限界点近くに位置する患者さんです。胃瘻ボタンの定期更新日です。以前、別の場所で勤務しておりました頃の往診患者さんです。先々週の初回往診が一年ぶりの再会でした。ご家族とも旧知のこととて意思の疎通には何の問題もありません。

ただ、残念でしたのは、前回の初回訪問時、患者さん御本人に問うたところ、既に筍のことは記憶にないようでした。

「○○さん、私のこと覚えていますか?」

大きな目を一杯に広げて、筍の顔を注視しておられました。どうやら、筍のことは、記憶の片隅に埋没してしまっているようでした。一年も経っているので致し方ないことです。が、いずれ想い出して下さる日が来るでしょう。それまではせいぜい、飽きずに、懲りずに、話し掛け続けてみます。

今日の午後、往診に行くから待ってて下され。もしも想い出せたら、あの頃のように明るい笑顔を返してくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Scroll Up
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。