第二百四十八話:『若きモンスターペイシェント現る』

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39℃から40℃の高熱をはっしたお若いお嬢さま
母親同道でのご来院
急性咽頭喉頭炎による高熱と診断
内服薬とうがいで対応するようにと説明するも点滴希望とか
風邪に効く点滴など無いのだけれど
たっての希望とあらばとて対症療法的な成分を入れた点滴をすることに
点滴中も体温は40℃を超えてしんどそう
点滴が終わり、「どうだい」と声を掛けに行ったところ
くだんのお嬢さまが吐き捨てる
「熱冷ましの薬はいったいいつもってくるの?いつまで待たせりゃいいの」

これにはカチンときたね
もはや売り言葉に買い言葉
「皆があんたのことを思って一生懸命動いているのになんだその言い草は」
一喝したつもりがモンスターはそんなやわじゃねえ
逆襲に遭う
「医者ともあろうもんが患者様のことをあんたとはなんだ」
母親はオタオタして
「すみません、身体がえらいので気が立っているのです」
なおもお嬢様が吠えます
「患者様は神様じゃねえのか。お前ら医者は患者に食わせてもらってんだろう」
今度は筍が吠えます
「患者は患者で、神様なんかにしちまったら訴えられるよ。馬鹿もやすみやすみに言え」
母親が言います
「先生も病人のことですからもう少し優しく諭して下さいませんか」
気が立っている筍はなおも続けます
「身体がえらい時こそ本性が出るのだ。躾が悪すぎるのではないのか」
そしたらくだんのお嬢様
今度は痙攣様の発作を起こし始め周りの看護師がオロオロバタバタ
筍にはすぐ判断つきました
ただのヒステリー発作
ほっときゃ治るのです
ほんに困ったお嬢様です
おまけに最後には「あの医者が謝るまで帰らん」とごねだしたとか
熱でうなされていた時のしおらしさは一体どこにいったのでしょう
散々叫んで、帰りには診察券を受付嬢に向かって投げつけて帰られたとか

まあ元気になってよかったね!

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