第百六十二話:『禁煙外来』

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如来山内科・外科クリニック開設にあたり、保険診療でできる禁煙外来の認可を得ております。今まで15人ほどの禁煙希望の患者さんが受診されています。今のところの成功率は7割ほどです。

パレニクリン(チャンピックス®)の12週間の内服か、ニコチネルTTSの10週までの貼付かを選択して、禁煙にチャレンジするのです。

禁煙成功を決める要因の第一は、何と言っても受診者の禁煙に対する決意の強さですね。迷いながら受診された方の多くは中途脱落する傾向が強いようです。

禁煙にチャレンジするのはできれば長期休暇を利用するのが賢明です。仕事のストレスを抱えたままでの禁煙はなかなか継続困難名ことが多いようです。ニコチン依存症は一般に考えられているほど甘くはありません。

脳はニコチンによる快感を決して忘れません。ニコチン依存症は軟治性です。もう何ヶ月の禁煙を続けていたとしても、ある日突然、煙草に手が伸びるのです。とくにお酒を飲んだ時や、あるいは食後の一服などが魔の誘惑となり易いようです。この一本だけとか、今日この時だけとか、ひとは様々な言い訳を自らにしつつ、ぷかりと一服、ひとたび一服してしまえば、あとはもう歯止めなどかかるはずもありません。いつの間にか何事も無かったのごときヘビースモーカー、元の木阿弥。

喫煙は、口腔底癌、舌癌、食道癌、肺癌、胃癌、大腸・直腸癌、子宮癌、膀胱癌など実に様々な癌の発生を促進します。

「あんなに煙草好きの某さん、でもちっとも病気もせんし、元気溌剌でピンピンしとるじゃないか」、とよくこんな話を聞かされますよね。

勿論、癌発生の一番大きな要因は、個人個人の遺伝子が癌になり易さを決定するのです。それを修飾するのが、喫煙とか、飲酒とか、食事とか、工場からの煤煙、車の排気ガスとかの化学物質、すなわち環境因子です。いくら煙草を吸っても癌にならないひとも確かに居られるようです。ですがもしいくつかの癌遺伝子を保有するとなれば、喫煙は間違いなく発癌を促進します。

喫煙には癌とともにもう一つの問題があります。それは肺気腫です。永年にわたっての喫煙は例外なく肺機能を障害します。例外は無いのです。肺気腫は咳や痰が主症状です。この二つが認められればもう肺気腫は完成しつつあると考えるべきなのです。近い将来、酸素ボンベを抱えていないと呼吸困難は治まらなくなります。

喫煙は貴方にとっても、周囲のひとたちにとっても絶対に良くない害毒です。節煙では意味ありません。禁煙してこそ意味があるのです。

節煙は意味なし、禁煙すべし。

禁煙外来に、どうぞお越し。

 

 

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