第四十二話:『眠られぬ』

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 性急すぎる夢追いに疲れ果てたとて眠られぬ程の愚かしさよ。もともとに大した夢ではなきものを、散じ果てたと嘆くほど甲斐あるものと思いしか。所詮、おのれが身の程はさほどのものと思い知るべし。夜の永きの徒然に、何冊かの書棚の本を手に取りて、その白きページの文字列を、ただ漫然と眺め居る。エンヤの”Wild Chid”が部屋に小さく響く。知らずその調べに心漂う。暁闇の空には鈍く光る下弦の月。

 Ever close your eyes

 Ever stop and listen

 Ever feel alive

 And you’ve nothing missing

 You don’t need a reason

 Let the day go on and on

 Let the rain fall down

 Everywhere around you

 Give into it now

 Let the day surround you

 You don’t need a reason

 Let the rain go on and on

 What a day

 What a day to take to

 What a way

 What a way

 To take it through

 What a day

 What a day to take to

 A wild child

 Only take the time

 From the felter skelter

 Every day you find

 Everything’s in kilter

 You don’t a reason

 Let the day go on and on

 Every summer sun

 Every winter evening

 Every spring to come

 Every autumn leaving

 You don’t need a reason

 Let it all go on and on

 目を閉じて

 立ち止まって

 じっと耳を傾けて

 生きていることを実感できたなら

 あなたは何一つ失ってはいない

 理由なんて要らない

 一日がただ過ぎていくままに任せればいい

 貴方の身の回り中に

 雨を降りたいだけ降らせなさい

 その中に身を投げ出して

 一日中降り込められていればいい

 理由なんて要らない

 雨が降るに任せればいい

 全く何という日なんだろう

 上手くやり過ごすのはとても大変

 全く何というやり方なんだろう

 上手くやり遂げるのはとても難儀

 全く何という日なんだろう

 上手く切り抜けるのはとても困難

 ひと慣れしない幼子にとって

 てんやわんやの大混乱の中でも

 ほんの少しだけ休息をとりなさい

 毎日が全て順調になっていくことが判るはず

 理由なんて要らない

 一日がただ過ぎてゆくに任せればいい

 夏の太陽にも

 冬の夕べにも

 やがて来る春にも

 去り往く秋にも

 理由なんて要らない

 季節が過ぎ行くに任せればいい

2 thoughts on “第四十二話:『眠られぬ』

  • 大人になればなるほど、欲に埋もれて日々忘れがちな大切なこと。
    欲がなければ意欲も出ない。欲が悪い訳ではないけれど。
    でも見失いたくない、見失って欲しくないことですね。
    ただただ、ありがとうございます。

    • 星降る村の下っ端さん
      いつも心こもったコメント有り難うございます。感謝しております。

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