第六十八話:『眠られぬ』

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 性急すぎる夢追いに 疲れ果てたとて

 眠れぬ程の 愚かしさよ

 もともとに 大した夢でもなきものを

 散じ果てたと嘆くほど 甲斐あるものと思いしか

 所詮 おのが身の程は 然程のものと 思い知るべし

 夜の永きの 徒然に

 何冊かの 書棚の本を 手に取りて

 その白きページの 文字列を

 ただただ 意味なく 眺めおる

 エンヤの「Wild Child」を 部屋に小さく響かせて

 知らずその調べに こゝろ漂う

 外は四温の雨に 音もなし

  Ever close your eyes

  Ever stop and listen

  Ever feel alive

  And you’ve nothing missing

  You don’t need a reason

  Let the day go on and on

  Let the rain fall down

  Everywhere around you

  Give into it now

  Let the day surround you

  You don’t need a reason

  Let the rain go on and on

  What a day

  What a day to take to

  What a way

  What a way

  To take it through

  What a day

  What a day to take to

  A wild child

  Only take the time

  From the felter skelter

  Everyday you find

  Everything’s in kilter

  You don’t need a reason

  Let the day go on and on

  Every summer sun

  Every winter evening

  Every spring to come

  Every autumn leaving

  You don’t need a reason

  Let it all go on and on

  目を閉じて

 立ち止まって

 じっと耳を傾けて

 生きていることを実感できたなら

 あなたは何一つ失ってはいない

 理由なんて要らない

 一日がただ過ぎてゆくままに任せればいい

 あなたの身の回り中に

 雨を降らせたいだけ降らせなさい

 その中に身を投げ出して

 一日中降り籠められていればいい

 理由なんて要らない

 雨が降るに任せればいい

 全くなんという日なんだろう

 うまくやり過ごすのはとても大変

 全く何というやり方なんだろう

 うまくやり遂げるのはとても難儀

 全く何という日なんだろう

 うまく切り抜けるのはとても困難

 ひと慣れしない幼子にとって

 てんやわんやの大混乱の中でも

 ほんの少しだけ休息を取りなさい

 毎日が全て順調になっていくことが判るはず

 理由なんて要らない

 一日がただ過ぎてゆくに任せればいい

 夏の太陽にも

 冬の夕べにも

 やがて来る春にも

 去り往く秋にも

 理由なんて要らない

 季節が過ぎ行くに任せればいい

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