第百三十七話:『緑滴る』

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新緑の季節となりました。山々は早緑から深緑まで、実に様々な緑色で鮮やかです。緑、それは草木の新芽、また初夏の若葉、青と黄色の間色、そして深い藍色。緑は寒色、光の三原色のひとつ、波長は546.1nm、碧あるいは翠の字を使うこともある。マヤ文明や漢字圏ではgreenとblueを区別しない。ミドリの語源はミド、「瑞々し」のミヅと関係があるか。(広辞苑)

 

みどりは「植物」、「自然」、「アウトドア」、葉の色は葉緑素:クロロフィル。緑は「安全」、「許可」、「合格」の象徴。また、「少年」、「幼稚」の象徴、青二才(緑二歳)。青信号は緑色、緑はイスラム教、リビアの国旗は緑一色、緑の爺さんは色惚け爺の意味。南半球のクリスマスはグリーンクリスマス。

 

緑色は多種多彩。苔色、若草、萌黄、草色、若葉、松葉に白緑、緑、常磐色、緑青色、千歳緑に深緑、萌葱、若竹、青磁に青竹。

 

嬰児とは新芽のように若々しい児。みどりのくろかみは若々しく艶のある美しい黒髪。緑の衣は六位のものが着用した緑の袍。みどりのはやしは緑林(りょくりん)と呼び、盗賊の異称。ミドリムシは単細胞藻類、春先の水たまりに大発生し、緑に染める、別名「水の華」、学名「ユーグレナ」。

 

「山笑う」とは春の季語。

春山淡治而如笑

夏山蒼翠而如滴

秋山明浄而如粧

冬山惨淡而如睡

 

「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」  虚子

 

「春の月 ふたゝび波に しづむかに」 蕪人

 

「媼ひとり まろび這いずり 茶摘かな」 筍亭

 

 

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