家康思案

 

医療の本質とはいったいどうあるべきものでしょうか

病を治すこと、もちろん これが原理原則です

でもね 筍は 最近 とみに想うのです

これほどの長寿を生きなければならない時代に生まれたものにとって

息が絶えるまで あるいは 心臓が止まるまで とことん生き切らせること

果たして こんな医療のままで 本当に良いのだろうかと

 

今までは なんら議論されることもないままに 私たちは年老いてきました

そして その必然として いろいろな疾病に罹ります

そんな時は 医師も 患者も ただ ひたすら治癒を願って

どんな病態であれ ただただ 闇雲に治療に専念すればよかった

 

その結果 病院で死ぬ人が九割 自宅で死ぬ人は わずか一割

やりすぎの医療は避けるべきとは思われませんか

ある一定以上進行した病気には到底勝てません

負ける戦いと知ってはいても とことん治療を継続する

そのことに どれほどの意味があるのでしょうか

 

死ぬときには死ぬるが良かろうといった 一休禅師

 

わたしは

ピンピンコロリは御免被る とことんコースもまっぴら

自宅の吸い慣れた空気を吸って

家族が醸し出す家庭の匂いを嗅ぎながら

そんな最後を迎えたい

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