「老化の四原則」
1. 内在性
2. 普遍性
3. 進行性
4. 有害性
1. 内在性
それぞれの老化のプログラムは、誕生のときすでに遺伝子の中に組み込まれているのです。染色体末端粒=テロメアと呼ばれる構造がその主役。テロメアは線状DNAの染色体末端に見られるTTAGGGの繰り返しからなる分子量数千から一万の構造。このテロメアが細胞分裂の度毎に少しずつ短くなっていくのです。ひとの正常細胞では細胞分裂は50回までとされ、それを越えて細胞が生き存えることは無いのです。こうしたことから、テロメアは“命のろうそく”、“命の回数券”、“寿命の時計”と呼ばれます。例外は生殖細胞、テロメラーゼという酵素を持ちテロメアが短くならないような仕組みがあるのです。
2. 普遍性
年を取ることに例外はありません。全ての生物は誕生とともに老い始めるのです。ただし、老いるというプロセスの速度は個人差が非常に大きい。老いが早くやってくるひとと、老いが進むのが遅いひともいます。神様は公平ではありません。
3. 進行性
老いるという現象は間違いなく進行性です。若返りなど有り得ないのです。全ての生物は刻一刻老いていくのです。どんなに高価なサプリや薬も老いを止めることはできません。騙されないようにして下さい。
4. 有害性
老いるという現象は全て有害なものです。有益な事象は無いのです。物忘れ・惚けが進み、頭は禿げるか白髪混じり、目は老眼と白内障、そして耳鳴・難聴、歯周病で入れ歯となり、骨粗鬆症で背中が曲がり膝や腰の痛みに苦しみます。老いは酷いものです。
次回は老いの「七つの法則」について考えます。
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