2017年10月12日

総合診療

総合診療医とは

どんな症状でも「専門外」といわず受けとめます。そして、患者さんの心身の健康面、家族・就労・経済状況などを多角的に診て、その人が望む暮らしを送れるように手を尽くします。そのためには、あらゆる専門医や医療・介護関係者と連携しその解決にあたります(必要に応じて専門医を紹介します)。
守備範囲の広さ、対応できるレベルの高さ、コーディネート能力の高さなどが、総合診療の強みです。
総合診療医といえども実際には、主治医として継続的に診療に関わっています。患者さんの年齢には関係なく、慢性疾患から外傷まで、また急性期から終末期まで、多くの疾患に対応しています。

総合診療医だからできること

大学病院での救急外来、緊急手術等の指導医としての経験、また、一人ですべての怪我、病気を診断・治療する僻地医療での経験を通して、 ほぼすべての診療科のプライマリーケア(初期診断)を行う経験を積んできました。ジェネラリスト(総合診療医)として、今ある症状を、心と身体の両方から、特定の臓器に関わらず、総合的に診断いたします。

診療例

がん
専門医のもとで化学療法等を行っている患者に対し、併存している慢性疾患の治療を行いつつ、専門医と連携してがんに対する臨時対応や不安へのサポートを行います。
例えば当院で胃がんが見つかった方が、一旦は専門医のもとで治療をし、その後高脂血症等の治療はまた当院で行っています。がんに対する不安や食事に関するサポートも行っています。
物忘れ
認知機能評価を行い、明らかになった認知症の治療に加えて、生活支援のための介護保険サービスの案内を行います。周りの関わる家族の対応方法もアドバイスします。
また、専門医の評価が必要な場合には、国立長寿医療研究センターを紹介いたします。
独居高齢者
包括的評価を行いながら、問題の優先順位をつけ、分断されたケアをできる限り統合し、別居家族や地域包括支援センターとの連携を行います。受診時には話す機会を設け、困っていることはないか、どんな生活をしているのかなど聞いて、生活支援アドバイスをします。
不眠症状
うつ病を除外した上で、産業医の立場で一時的な仕事の軽減を含めた相談に乗り、必要に応じて薬物療法も行います。
高齢者の不眠には、生活状況を詳細に確認しながら生活指導をすると共に、必要な方には薬物療法も行います。随時、薬物の作用、副作用を確認しつつその人に合った薬物を探していきます。
更年期症状
身体・神経症状を評価してカウンセリングや対症療法を行います。また、閉経後に起こりうる骨粗鬆症や動脈硬化リスクの対応を行います。
膝痛と腫脹
膝関節症を除外した上の偽痛風の診断では、関節穿刺液の検査を行い、適切な治療を行います。また、炎症が落ち着いたところで、日常生活でのリハビリについて説明を行います。
慢性的な咳
肺結核、逆流性食道炎などを除外した上で、咳喘息の治療を行います。
めまい
内耳性めまいかそれ以外が原因なのかを判断し適切な治療を行います。
健診結果
精密検査を実施したり、発見された生活習慣病に対する医療を行います。また、食事・運動・喫煙・飲酒などに対してのアドバイスを行います。

例)血圧が高いと知りつつも放置していたが、会社から病院受診するよう言われしぶしぶ受診。すぐに治療を開始するとともに、現在体に起きていることを説明したところこのままではいけないと自覚されました。その後は服薬コンプライアンスも良好で血圧は至適血圧まであと一歩となりました。

慢性疾患
高血圧、糖尿病、高脂血症患者に対して、看護師と連携しながら治療を行います。

例)薬物治療だけに頼る事のないように、看護師と一緒に何が問題かを考え、普段の生活の中で実際にできることを探ったりします。食卓に醤油を置かないようにした、夜のおやつをやめた、休肝日を週2日連続にしたなどの努力をされ、その結果薬の量が減った方もいらっしゃいます。

乳幼児
呼吸状態を評価した上で小児科への入院を依頼すべきか判断し、自宅療法でよいと判断すれば薬を処方し、保護者へ自宅での対処法・観察ポイントについて指導を行います。
また、定期予防接種の受診状況を確認し、必要に応じてキャッチアップスケジュールを立てて予約、接種を行います。
小児慢性疾患
気管支喘息、アトピー性皮膚炎などに対しての継続的治療と、学校生活に対するアドバイスを行います。子どもが親まかせではなく自分のこととして取り組めるように、一
時的なケアではなく、生活の一部にケアがなじんでいけるよう子どもにも指導します。

当院の外科系実績(平成30年度)

【手術】
腫瘍摘出術41件
創傷処理25件(うち小児3件)
皮膚切開術14件
その他手術13件(異物摘出術、ひょう疽、陥入爪 等)
自費診療として、包茎手術、刺青除去術も行っています
【処置】
創傷処置760件
熱傷処置40件
重度褥瘡処置25件
軟属腫摘除12件
鶏眼処置91件
その他処置81件(絆創膏固定術、カテーテル交換、関節穿刺、ガングリオン穿刺 等)

Scroll Up