第百二十六話:『松根の松太郎 その壱』 どれほど昔のことじゃったか、今ではもう定かではないがの。 木の國大塔山の山中深くに、「松根の松太郎」っちゅう山男が棲んどったげな。 松太郎は身の丈六尺五寸、髭ぼうぼうで顔中毛むくじゃら、眼だ…Category物語Love it 0