「帰家穏座:きかおんざ」という言葉をご存知でしょうか?   修行僧が托鉢や修行のために、日がな一日中、市中や山野を廻り尽くす。 陽も傾き、疲れ果てた後、漸くにして我が棲家に辿り着く。 住み慣れた寺…

  幾人もの死に逝くひとたちの横にいて、それぞれのひとたちの生き様、死に様を観察する機会に恵まれたこと、そんな貴重な、でも深刻な思慮を強いられる医師という職業に就いたことを、私はいま後悔していない。いや誇りにさ…

  前報で皆様に告知いたしました第1回如来山よもやま噺の会、当初は2、3人の方だけでもいいやと考えておりましたが、いざ蓋を開けてみると、予想に反して、何と40名を超える方々がお集まりくださいました。当日はクリニ…

  いつかの朝日新聞の記事、「あなたは人生の最後をどこで迎えたいですか」との読者アンケートの結果が掲載されていました。以下、その結果を示します。   人生の最後について何を重要視したいか(複数回答) …

  さなゑ婆さんは93歳のとき、脳出血で倒れて意識がりません。療養中に四肢の拘縮が進み、着替えも、おむつ交換もなかなか大変な状況です。もう丸三年が経過しました。   要介護度5、栄養は胃瘻からのみ。意…

  大学が理解を示さぬのであれば致し方ありません。実践あるのみです。4半世紀勤めた大学病院を去る決心を致しました。そして飛び込んだのが世界遺産のルートから山一つ外れた熊野の僻地診療所、そこで何が為せるのか、何が…

  当時、私には前後六回にも及ぶ手術を繰り返し受けて頂いた大腸・直腸癌患者さんが居られました。主治医となって既に十年近い付き合いの患者さんでした。肝再発を繰り返して居られました。その方が私に云われたのです。「家…

  「花の色は 移りにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに」 まさに小野小町の詠んだ通りの趣の今ですね。   さてさて、二百十五話に続いて、今一度、「共感」について考えてみましょうか。 …

 幾人もの死に逝く人たちの傍にいて、それぞれの人たちの生きざま、死にざまを観察する機会に恵まれたこと、そんな貴重な、でも深刻な思慮を迫られる医師という職業に就いたことを、私はいま後悔はしていない、いや誇りにさえ感じている…

  世は空前のココナッツオイルブームだとか。そういえば地元のスーパーでもごくごく普通に、しかもよく目立つ場所に並べてありますね。よほど買い求める人が多いのでしょうね。   視聴率稼ぎに狂奔するテレビ局…

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