第八十四話:『茨木のり子さんに捧ぐ;知命』

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「知命」   茨木のり子

他のひとがやってきて

この小包の紐 どうしたら

ほどけるかしらと言う

他のひとがやってきては

こんがらかった糸の束

なんとかしてよ と言う

鋏で切れいと進言するが

肯じない

仕方なく手伝う もそもそと

生きてるよしみに

こういうのが生きてるってことの

おおよそか それにしてもあんまりな

まきこまれ

ふりまわされ

くたびれはてて

ある日 卒然と悟らされる

もしかしたら たぶんそう

沢山のやさしい手が添えられたのだ

独りで処理してきたと思っている

わたくしの幾つかの結節点にも

今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで

 

如来山内科・外科クリニック 内覧会のお知らせ

   平成二十六年二月二日(日):午前10時から午後3時

 診療開始は

   平成二十六年二月六日 午前9時より(受付開始は午前8時30分から

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