第百三十八話:『徒然草に想う』

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徒然草第十二段

おなじこころならんひとと

しめやかにものがたりして

をかしきことも

よのはかなきことも

うらなくいひなぐさまんこそ

うれしかるべきに

さるひとあるまじければ

つゆたがわざらんと

むかひゐたらんは

ひとりあるこゝちやせん

たがひにいはんほどのことをば

「げに」ときゝかひあるものから

いさゝかたがふところもあらんひとこそ

「われはさやはおもふ」などあらそひにくみ

「さるからさぞ」ともうちかたらはば

つれづれなぐさまめとおもへど

げにはすこしかこつかたも

われとひとしからざらんひとは

おおかたのよしなしごといはんほどこそあらめ

まめやかのこころのともには

はるかにへだゝるところのありぬべきぞ

わびしきや

 

それにしても細かきことに拘ずらわざりと飄々と生きればいいのですな。こんな詩もあるよね。

『世の中は 夢か現か 現とも 夢とも知らず ありてなければ』

詠み人知らず

おのが夢をたとえ理解してもらえなくとも、それはそれでよいではないか。自分が自分であることさえ見失わなければさ。こんな詩もあったね。

『白珠は ひとに知らえず 知らずとも よし知らずとも 我し知れらば 知らずともよし』

詠み人知らず

人生においてそうそう重大な事柄などは滅多にないのですね。執心しないこと、これが大事。片意地張らずともなるようになるさ。

「世の中を 何に譬えむ 朝びらき 漕ぎ去にし舟の 跡なきがごと」

沙弥満誓

 

 

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