第四十三話:『ことのはぐさ』

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 「よしあしを 君し分かずは 書きたむる ことのはぐさの かいやなからむ」              新続古今和歌集(雑)

 こころの うちの すべてを

 わかってほしくて あるがままに

 きみに せんまんげんを ついやしても

 しんいは なかなか つたわらぬ もどかしさ

 こころの うちの すべてを

 わかってほしくて あるがままに

 きみに せんまんげんを ついやしても

 おもいは なかなかつたわらぬ いらだたしさ

 どれほど はなしつづけて みても

 あれほど かきつらねて みても

 これほど たずねきいて みても

 つたえたき ことが あふれるほども あるのに

 ひとに あたえられしは

 ことのはぐさのみ

 もろひとの うまれもっての かなしみは

 ことのはぐさの はかなさのゆえ

2 thoughts on “第四十三話:『ことのはぐさ』

  • 「こんな自分」を疎ましく想い、「こんな自分」を愛おしくも想い、未だ「こんな自分」だからこそ希望を持ち、所詮「こんな自分」なんだと日々実感。
    ひとの儚さは、なんなんでしょうかね。
    「こんな自分」の未熟さを嘆きつつ、まだまだ完熟はさせたくないとも想えてしまう。
    これはただの甘えですか?
    そう想いたくない「こんな自分」が確かにいます。

    • 星降る村の下っ端さん
       ひととの意思疎通を図ろうとすれども、言葉はそれぞれによって微妙に違うニュアンスを包含しますよね。理解しあうということが言葉でしかできないからこそ、行き違いや誤解が生まれやすいのですよね。所詮、ひととひととの繋がりは寛容と忍耐、そして個々人の孤独に耐える力に依るのですね。

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