第二百八話:『ココナッツオイル狂想曲』

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世は空前のココナッツオイルブームだとか。そういえば地元のスーパーでもごくごく普通に、しかもよく目立つ場所に並べてありますね。よほど買い求める人が多いのでしょうね。

 

視聴率稼ぎに狂奔するテレビ局が数度にわたって取り上げ、果てはあのNHKまでが取り上げたのだとか。有名な「ためしてガッテン」という番組がありますよね。あの番組も時々首をかしげるような結論が導き出されて眉をひそめることがしばしばの筍としては、またやってくれたかと、実に苦々しく、また情けなく感じています。ココナッツオイルも同様です。

 

ネットでココナッツオイルの記事を調べてみました。すると山ほどの情報がヒットします。数件を読んで、いかに嘘や出鱈目な情報が多いことか。曰く、美容と健康に最適、ダイエットに、アンチエージングに、認知症予防にも有効、などなど。有名モデルさんや海外セレブやローラも愛用しているココナッツオイルなんだと。ココナッツオイルを摂れば、それだけでモデル体型となれるのか、それだけでセレブになるのか、果てはローラのようになりたいのか。まさかね。

 

いいですか、ココナッツオイルはオイルなのです。油です。1グラムで9キロカロリーもあるのです。ココナッツオイルを大匙2杯とるとこれだけで子供茶碗のご飯一杯分となります。ただ成分はラウリン酸(C12:0)が中心の中鎖脂肪酸です。従って吸収が早く燃焼も早いので上記のような効能効果が強調されるのでしょうね。

 

脂肪が燃焼すれば、体内でケトン体が産生されます。無理なダイエットで急にカロリー制限をした時など、なんとなく頭が重く気分不良になったなどと言った経験はありませんか。体脂肪が燃焼し始めてケトン体が血中に多くなるとこのような現象が起こるのです。糖尿病の人では特に危険です。ケトアシドーシスという大変重篤な合併症のリスクが高まるのです。また、ビタミンEが豊富に含まれますが、ビタミンB群やCなどの水溶性ビタミンはゼロです。ビタミンEは脂溶性で、摂り過ぎると下痢や早産死などの中毒症状を起こす可能性もあります。

 

いきすぎたコマーシャリズムに流されず、騙されず、新鮮な食品を偏らずに満遍なく食べることこそが肝要です。


 

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