さてかねて筍の念願であった患者の皆様方との懇話会、ようやくというべきか、いよいよというべきか、ともかく6月8日(水曜日)午前中の外来診療終了後に、如来山内科・外科クリニック待合室にて、第1回目の会を開催する…

  いつかの朝日新聞の記事、「あなたは人生の最後をどこで迎えたいですか」との読者アンケートの結果が掲載されていました。以下、その結果を示します。   人生の最後について何を重要視したいか(複数回答) …

    これまで五人の往診患者さんの実像を紹介して参りました。殆どの往診患者さんのケースは、ここに掲げたごとき類型のどれかにあたるのではないでしょうか。皆様はそれぞれのケースについて、どうお感じになら…

  さなゑ婆さんは93歳のとき、脳出血で倒れて意識がりません。療養中に四肢の拘縮が進み、着替えも、おむつ交換もなかなか大変な状況です。もう丸三年が経過しました。   要介護度5、栄養は胃瘻からのみ。意…

    貞子さんは今年95歳、廃用症候群、認知症、大腿骨頸部骨折、腰椎圧迫骨折、高血圧、高脂血症、繰り返される不明熱、尿路感染症と誤嚥性肺炎などなど。どれもこれも、高齢者にお馴染みの疾患群です。 &n…

  久志さんは69歳、でっぷりと超えたおっさん。若い頃は結構な極道もんだったようです。そういえば顔貌には確かにその頃の面影が見て取れます。ちっと凄みがあります。元気な頃は、さぞや鳴らしたことでしょう。 &nbs…

  お辰さんは89歳、すらりとした長身、痩せがたのお婆さん。心不全と原因不明の拒食症で、一時は餓死寸前だったそうです。それが何故だか解らぬまま、拒食症から脱却して食べられるようになりました。栄養状態も少し好転し…

  新たな往診依頼がありました。85歳のお婆ちゃん、名前は吉乃さん。最近、眼病が悪化して失明、耳もかなり遠くなって補聴器を付けてもなかなか音を拾えない。NHKラジオだけは何とか聴けるとか。民放は駄目らしい。 &…

  最近、つくづく思うことがあります。それは往診のこと。この国では在宅医療と往診とが殆ど同義として使われているけれど、果たしてそれは妥当なことなのでしょうか。   在宅医療とは病院医療への対語であって…

  大学が理解を示さぬのであれば致し方ありません。実践あるのみです。4半世紀勤めた大学病院を去る決心を致しました。そして飛び込んだのが世界遺産のルートから山一つ外れた熊野の僻地診療所、そこで何が為せるのか、何が…

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