当時、私には前後六回にも及ぶ手術を繰り返し受けて頂いた大腸・直腸癌患者さんが居られました。主治医となって既に十年近い付き合いの患者さんでした。肝再発を繰り返して居られました。その方が私に云われたのです。「家…

  「花の色は 移りにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに」 まさに小野小町の詠んだ通りの趣の今ですね。   さてさて、二百十五話に続いて、今一度、「共感」について考えてみましょうか。 …

早いものでクリニック開業以来3年目となります。いまだに、たまの休日は飽きもせずに野良仕事を続けております。新年早々、恋女房に泣きついて軽トラックを購入してもらいました。おかみのマイカー兼野良仕事用です。この軽トラが野良仕…

  医者など居なくとも治る病気は数多い、いえ、殆どの病気がそうなのでしょう。逆に、医者が居たからこそ治るものも治らない、そんなことさえままあるように思います。患者さんが自分で治したにも拘らず、「俺が居たからこそ…

「早春賦」 春は名のみの 風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず   氷解け去り 葦は角ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日も昨日も 雪の空 今日も昨日も 雪の空 …

 幾人もの死に逝く人たちの傍にいて、それぞれの人たちの生きざま、死にざまを観察する機会に恵まれたこと、そんな貴重な、でも深刻な思慮を迫られる医師という職業に就いたことを、私はいま後悔はしていない、いや誇りにさえ感じている…

  元旦に(一部改編) 門松を飾ることも 雑煮をたべることも 賀状を出すことも 実は 本当を言えば なにを意味しているか よくは判らない しかし これだけは判っている 人間の一生が 少々長すぎるので 神さまが …

  皆様、丙申の正月が明けましたね。お目出度うございます。 ご家族・ご友人共々、ご健勝にてお過ごしでしょうか。   今年は丙申、丙は「さかん」「あきらか」「つよい」という意味とか。丙年は、これまでいい…

お陰様で、如来山内科・外科クリニックの今年の延べ来院患者総数は、約13000人と昨年と比較して、ほぼ倍増となりました。これもひとえに皆様方のお陰と、従業員一同、心より感謝いたしております。 来年も、今まで以上に、地域のた…

  数年前から、「やがて抗生物質が効かない時代が到来する」と、世界保健機構(WHO)が警鐘を鳴らしています。あらゆる抗生物質が効かない多剤耐性菌が世界規模で拡大しているのです。   ポリミキシンに耐性…

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